旧ライセンスの利用方法

バージョン3.1以降のNanoLaboでは、ライセンス管理モジュールをSentinelへと変更します。

移行期間として、バージョン3.1リリースから約1年間は引き続き旧ライセンスをご利用いただくことができます。

旧ライセンスをご利用の場合のみこちらのマニュアルをご参照ください。

移行期間終了後にリリースされるバージョンでは、旧ライセンスは利用できません。

ライセンスの切り替え方法(旧ライセンス⇔Sentinel)

NanoLaboのインストール後またはバージョン3.1へのアップデート後の初回起動時に、旧ライセンスを使用するか訊ねるダイアログが表示されます。 選択したライセンスの種別は、以下の方法で後から変更することが可能です。

旧ライセンスからSentinelへの切り替え

NanoLaboの画面左上のメニュー mainmenuiconLicense ‣ Change to Sentinel を選択してください。 設定の変更を確認するダイアログのYesボタンをクリックすると、NanoLaboの再起動を促すダイアログが表示されます。 Yesボタンをクリック、または手動でNanoLaboを再起動すれば、ライセンスの切り替えは完了です。 以降のSentinelライセンスの設定方法は、ライセンスの設定・更新を参照してください。

注釈

ライセンスエラーのダイアログが表示されてしまう場合は、その後に表示されるLicense Registration Guidanceの"Use Sentinel licensing mode (recommended)"にチェックを入れたうえで、ライセンスの設定(オンライン)またはライセンスの設定(オフライン)の手順3以降に進むことでライセンスの切り替えおよび設定を行うことができます。ただし、フローティングライセンスのクライアントマシンでは手順3以降の操作は必要ありませんので、License Registration GuidanceのOKボタンを押した後に表示されるダイアログはそのまま閉じて、NanoLaboを再起動してください。

Sentinelから旧ライセンスへの切り替え(非推奨)

注釈

初回起動時のダイアログで誤ってNoを選択した場合以外では、Sentinelから旧ライセンスへの切り替えは不要です。また、有効なSentinelライセンスをお持ちでない方のみ、以下の操作が可能です。

NanoLaboを起動して、画面左上のメニュー mainmenuiconLicense ‣ Authentication を選択すると、ライセンスエラーを示すダイアログが表示されます(NanoLaboを起動後、一定時間が経過することでもこのダイアログは表示されます)。ダイアログのOKボタンをクリックした後に表示されるLicense Registration Guidanceの、"Use ... licensing mode temporarily (deprecated)"(...部分の表記はOSごとに異なります)を選択して、OKボタンをクリックしてください。表示されるダイアログに従ってNanoLaboを再起動するとライセンスの切り替えが完了します。

旧ライセンスの設定(Windows)

ライセンスファイル( nanolabo.lic )をインストール先の license フォルダーに格納してください。

NanoLaboを新しいバージョンにアップデートされる場合、上書きインストールが可能ですので、ライセンスファイル( nanolabo.lic )に関する操作は必要ありません。

注釈

移行期間終了後のバージョンでは旧ライセンスは使用できなくなりますので、Sentinelライセンスをご利用ください。

旧ライセンスの設定(Linux)

ライセンスファイル( nanolabo.lic )をインストール先の license ディレクトリに格納してください。

NanoLaboを新しいバージョンにアップデートされる場合、上書きインストールが可能ですので、ライセンスファイル( nanolabo.lic )に関する操作は必要ありません。

注釈

移行期間終了後のバージョンでは旧ライセンスは使用できなくなりますので、Sentinelライセンスをご利用ください。

NanoLaboのライセンス認証は、ライセンスサーバー(ライセンス認証用のプログラム)により行われます。NanoLaboの起動時に自動的にライセンスサーバーが起動されますので、通常はライセンスサーバーの操作を行っていただく必要はございません。

ヒント

手動でライセンスサーバーを操作することも可能です。

  • Windowsから操作する場合

弊社ツールremoteLicenseを使うことで、Windows上から簡単にLinuxマシン上のライセンスサーバーの起動・終了・状態確認ができます。詳細はマニュアルを参照してください。

  • Linux上で操作する場合

ライセンスサーバーの実行ファイルはインストール先の exec.LINUX/flex/lmgrd です。端末(ターミナル)でインストール先のディレクトリに移動したら、以下のコマンド例のように起動します。

$ exec.LINUX/flex/lmgrd -c license/nanolabo.lic -l lmgrd.log

ライセンスサーバーの状態を表示するには、インストール先の exec.LINUX/flex/lmstat を使用します。

$ exec.LINUX/flex/lmstat -a -c license/nanolabo.lic

また、ライセンスサーバーを終了するには、インストール先の exec.LINUX/flex/lmdown を使用します。

$ exec.LINUX/flex/lmdown -c license/nanolabo.lic

フローティングライセンス(旧ライセンス)

Linuxマシンに対して発行されたライセンスはフローティングライセンスとなっており、ネットワーク接続された別のマシン上(Windows・Linux)でNanoLaboを使うことができます。

  • ライセンスサーバーとして使うマシン側

remoteLicenseを使うか、またはマシン上で直接ライセンスサーバーを起動してください。

  • NanoLaboを使うクライアントマシン側

ライセンスサーバーと同じライセンスファイルを、NanoLaboのインストール先の license ディレクトリにコピーしてください。

ライセンス認証がうまくいかない場合は、以下をご確認ください。

  • クライアントからライセンスサーバーへの接続には、ライセンスファイル中に書かれたホスト名を使用します。ホスト名を使った接続ができない場合、ファイル中のホスト名をIPアドレスに書き換えることで接続できるようになることがあります。

  • ライセンスサーバー起動中はライセンスマネージャーデーモン lmgrd とベンダーデーモン advanced の2つのプロセスが起動し、それぞれがネットワーク通信を行います。使用するポート番号は動的に決まります(lmgrd は27000-27009番ポートを使用)が、ファイアウォールの設定等のためにポート番号を固定したい場合は、ライセンスファイル中に追記して指定することができます。

  • ライセンスファイルはテキストファイルですので通常のテキストエディタで編集できます。ホスト名の変更・ポート番号の追記でライセンスの再発行は必要ありません。サーバー側・クライアント側両方で同じように変更してください。

lmgrdが30000番、advancedが30001番ポートを使うように設定する例

SERVER (ホスト名) COMPOSITE=(ホストID) 30000
VENDOR advanced PORT=30001
USE_SERVER
FEATURE ...

ヒント

ポートを指定してクライアントから疎通確認を行うコマンド

Windows(PowerShell)
> Test-NetConnection -ComputerName (IPアドレスまたはホスト名) -Port (ポート番号)
Linux
$ nc -vz (IPアドレスまたはホスト名) (ポート番号)
  • クライアント側でNanoLaboを起動したときに、ライセンスサーバーが終了してしまう場合があります。ライセンスサーバーの起動時に lmgrd にオプションを付けることで、クライアント側から終了されないようにすることができます。

  • -local を付けると、他のマシンから終了されないようになります。

  • -x lmdown を付けると、自身を含めてどのマシンからも終了されないようになります。終了する場合は kill コマンドを使う必要があります。

旧ライセンスの設定(macOS)

ライセンスファイル( nanolabo.lic )を /Library/Application Support/AdvanceSoft/NanoLabo/license ディレクトリに格納してください。

Finderのメニューバーから 移動 ‣ フォルダへ移動... をクリックし、上記パスを入力していただくと簡単です。

NanoLaboを新しいバージョンにアップデートされる場合は、インストール時と同じ操作を行い、確認が表示されたら「置き換える」を選択してください。アップデート後、ライセンスファイル( nanolabo.lic )を再度 license ディレクトリに格納してください。

注釈

移行期間終了後のバージョンでは旧ライセンスは使用できなくなりますので、Sentinelライセンスをご利用ください。

NeuralMDの設定(旧ライセンス)

注釈

ニューラルネットワークの学習を行う場合は、別途NeuralMDのライセンスが必要です。メトロポリス法による構造生成・ニューラルネットワークのテストについては、ライセンスは必要ありません。

注釈

ローカル(NanoLaboを使っているマシン)でニューラルネットワークの学習を行う場合は、画面左上のアイコン mainmenuicon から Properties ‣ Advance/NeuralMD でライセンスファイルの場所を設定してください。

注釈

リモート(計算サーバー等)でニューラルネットワークの学習を行う場合は、ライセンスサーバーの設定が必要です。

  • Windowsから操作する場合、弊社ツールremoteLicenseを使うことで、簡単にLinuxマシン上でライセンスサーバーを起動することができます。詳細はマニュアルを参照してください。

  • Linux上で操作する場合、NeuralMDのインストーラーにライセンスサーバーの実行ファイルが含まれていますので、ライセンスサーバーとして使うマシンにインストールを行い、ドキュメントに従ってライセンスサーバーを起動してください。また、環境変数 ADVANCED_LICENSE_FILE にライセンスファイルのパスを設定する必要がありますので、NanoLaboのJob Script設定画面でコマンドを追加するか、シェルの初期化ファイルで設定してください。

  • ライセンスサーバーとは別のマシンでNeuralMDを実行する場合は、実行するマシンのアクセスできる場所にライセンスファイルを置き、環境変数 ADVANCED_LICENSE_FILE にファイルパスを設定(NanoLaboのJob Script設定画面でコマンドを追加するか、シェルの初期化ファイルで設定)してください。